コラム
Column
Column
2024.05.17
内装解体工事の費用は、業種ごとに異なるため、適切な見積もりを得ることが重要になります。
しかし、業種ごとの単価が不透明であったり、比較検討が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?
この記事では内装解体工事における、業種別の単価表について詳しく解説をします。
業種ごとの費用の相場やポイントを押さえて、見積もりの際に役立てていただける有力な情報を提供します。
内装解体工事は、建物の外装や構造を傷つけることなく、内部の天井、壁、造作部分などの撤去を行う作業です。
この工程は、建物のリフォームや賃貸物件の引き渡し時に欠かせません。
内装解体工事では、主に以下の項目が対象となります。
天井
天井材や吊り下げ天井など、建物内部の天井部分を撤去します。
壁
壁のパネルやクロス、塗装など、内部の壁を解体します。
造作部分
棚やカウンター、仕切り壁など、建物内に設置された造作物を撤去します。
内装解体工事には大きく分けて、以下の2つのタイプがあります。
スケルトン工事
全ての内装設備を撤去し、建物を入居時の状態に戻す作業です。
天井や床、壁、配管、配線など、全てを取り除きます。
原状回復工事
借主が物件から退去する際に、物件を退去時の状態に戻す作業です。
内装や設備の一部を撤去し、元の状態に復元します。
内装解体工事を行う際には、以下のポイントに留意することが重要です。
費用の変動
解体範囲や物件の種類によって費用が大きく変動するため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
周辺への配慮
周辺の建物や住民への配慮が必要です。
騒音や振動などの影響を最小限に抑える工夫が求められます。
廃棄物の処理
解体した材料や廃棄物の適正な処理が必要です。
リサイクルや再利用の取り組みも考慮されます。
安全対策
作業現場での安全対策が欠かせません。
作業員の安全確保や防護具の着用、作業環境の管理が必要です。
内装解体工事は、建物のリフォームや賃貸物件の引き渡しに不可欠な作業であり、適切な手順と注意が必要です。
内装解体工事の費用は、建物の構造、広さ、立地条件によって異なります。
一般的な計算方法は、坪単価を延べ床面積で掛け合わせることです。
2階建てや3階建ての建物では、各階の床面積を合算する必要があります。
内装解体工事の費用を算出する方法は比較的シンプルです。
一般的には、以下の計算式を使用します。
計算式:解体費用 = 坪単価 × 延べ床面積
ここで、坪単価は解体する建物のタイプや地域によって異なります。
一般的な坪単価は、市場の相場や地域の標準に基づいて設定されます。
延べ床面積は、解体対象となる建物の広さを示します。
延べ床面積の計算には、建物の平面図や設計図が必要です。
また、2階建てや3階建ての建物の場合は、各階の床面積を合算する必要があります。
これにより、正確な解体費用を算出することが可能となります。
解体費用には、建物の立地条件も影響します。
例えば、繁華街や交通の便が良い地域では、解体作業のアクセスが容易であるため費用が低くなる場合があります。
一方、狭い路地や交通量の多い道路沿いなど、アクセスが制限される場合は費用が上昇する可能性があります。
内装解体工事の費用は、建物の構造や広さ、立地条件によって異なります。
坪単価を延べ床面積で掛け合わせることで、おおよその費用を見積もることができます。
正確な見積もりを得るためには、建物の平面図や設計図を用いて延べ床面積を計算し、地域の相場を考慮する必要があります。
業種別での、内装解体工事の単価表をお伝えします。
内装解体は業種によって坪単価は変わってきます。また、立地条件や構造によって坪単価は変化しますので、あくまでも目安になります。
業種 | 平米あたりの合計 |
カフェ | 5,500円~ |
居酒屋(小規模) | 6,500円~ |
居酒屋(大規模) | 7,300円~ |
焼肉店 | 8,000円~ |
アパレル | 5,300円~ |
美容院 | 6,400円~ |
エステ | 7,300円~ |
物件 | 平米あたりの合計 |
雑居ビル | 6,000円~ |
マンション | 6,200円~ |
戸建てオフィス | 7,800円~ |
内装解体での注意ポイントは、物件の構造によっても変わってくることです。
頑丈な建物であれば解体作業も手間がかかるため、相場が高くなります。
建物構造 | 坪単価 |
木造住宅 | 約25,000円 |
鉄骨造 | 約35,000円 |
鉄筋コンクリート | 約45,000円 |
平均的な坪単価の相場を紹介します。同じエリアでも重機が入りにくい場所は、坪単価は高くなります。
また、狭い物件ほど坪単価は高くなります。
坪数 | 坪単価 |
10坪 | 約32,000円 |
20坪 | 約28,000円 |
30坪 | 約28,000円 |
40坪 | 約58,000円 |
50坪 | 約14,000円 |
内装解体工事をするときは、4つの項目で費用が発生します。
作業内容によって相場が分けられ、内装解体工事の費用は計算しやすくなります。
具体的に、相場はどのくらいなのか、以下を参考にして下さい。
項目 | 平米あたりの合計 |
仮設工事 | 500~1000円 |
内装解体工事 | 5,000~10,000円 |
解体材処分 | 10,000~50,000円 |
諸経費 | 一人あたり15,000円 |
内装解体スケルトン工事の単価は、様々な要因によって異なります。
一般的な相場は1万5,000円から5万円程度ですが、具体的な金額は建物の種類、解体する内装・設備の種類や数、物件の立地や階数、エレベータの有無などによって変動します。
具体的な例を挙げると、単身用のマンション(約10畳、約18㎡)をスケルトンに戻す場合、約30万円~70万円が必要です。
一方、子育て世帯向けのマンション(約20畳、約36㎡)であれば、約50万円~140万円ほどかかるでしょう。
工事費用は、解体する設備の構造や撤去する内装材の量によって大きく影響を受けます。
たとえば、美容院の場合、撤去する間仕切りや造作家具が少ないほど、工事費用が安くなります。
工事費用には材料費の他に、人件費や出張費も含まれます。
施工内容や設備によっては工事期間が長引き、費用が増大することもあるため、注意が必要です。
内装解体スケルトン工事の単価は、慎重な検討と適切な見積もりが必要です。
内装解体工事の見積もりを取る際、効果的な手順とポイントを押さえることが重要です。
適切な見積もりを得るためには、以下のステップを追うことが役立ちます。
内装解体工事の見積もりを取る前に、管理会社やオーナーとの打ち合わせを行いましょう。
工事の範囲や要件を明確にし、予期せぬトラブルを回避するために現地調査での確認事項を文書に残すことが重要です。
見積書の内容を確認する際には、解体の作業工程に沿った項目の金額が網羅されているかを重点的に調べます。
また、室内残置物に関する記載があるかどうかも確認しましょう。
冷蔵庫やエアコンなどの残置物がある場合、追加費用がかかる可能性があります。
見積もりを取る際のタイミングも重要です。
業者探しから選定までに1ヶ月ほどの期間を設けることをおすすめします。
業者の探索に1週間、現地調査に1週間、見積もりの回答を待つのに3日ほどかかると想定されます。
複数の見積もりが揃ったら、1週間ほどかけてじっくりと比較検討しましょう。
以上のステップを踏むことで、内装解体工事の見積もりを効果的に取得し、スムーズな工事の実施につなげることができます。
内装解体工事における業種別の単価表は、適切な見積もりを得るために欠かせません。
この記事では、業種ごとの費用の相場やポイントに焦点を当て、読者が見積もりの際に役立つ情報を提供しました。
業種別の単価表を理解することで、プロジェクトを効果的に進める手助けとなります。
業種別の内装解体工事の費用を明確に把握することで、予算の設定や業者選定にも役立ちます。
結果として、スムーズな工事の進行と予定内での完了を実現し、プロジェクト全体の成功につなげることができます。
参考にして下さい。
お気軽にご相談ください